梅雨が明けると一気に気温が上がり、熱中症のリスクが急上昇します。
特に怖いのが、下痢や嘔吐などの消化器症状をともなう熱中症。
「ただの夏バテかと思ったら実は熱中症だった…」というケースも少なくありません。
この記事では、熱中症で下痢や嘔吐がひどいときの対処法や注意点、大人と子供の違い、早く治す方法について詳しく解説します。
熱中症で下痢や嘔吐が起きる理由とは?
熱中症は、以下のような3段階に分類されます。
重症度 | 症状 |
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軽度 | めまい、立ちくらみ、汗が止まらない |
中等度 | 下痢、嘔吐、頭痛、吐き気、倦怠感 |
重度 | 痙攣、意識障害、昏睡などの危険状態 |
下痢や嘔吐が起こるのは「中等度」の熱中症にあたり、脱水と電解質のバランスの乱れが大きく関係しています。
【基本の応急処置】下痢・嘔吐のある熱中症の対処法と注意点
◆まずはこれを行おう
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少しずつ水分補給
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経口補水液(OS-1など)
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イオン飲料(薄めて)
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ミネラル入り麦茶
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首筋や耳の下、後頭部を冷やす
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動脈を冷やすことで効率的に体温を下げられます
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◆絶対に注意すべきポイント
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脱水の進行を見極める
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汗が止まる
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呼びかけに応答しない
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肌がカサカサ、目の下が青白い
→ 上記が見られたら即救急車を!
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カフェインはNG!
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利尿作用でさらに脱水が進む恐れ
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冷たいものの摂りすぎ注意
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冷たい飲食は胃腸に負担をかけ、下痢を悪化させます
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1週間は無理しない!
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回復後も体力は低下中。再発を防ぐためにも安静が大切です
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【大人と子供】熱中症の対処法の違いとは?
◆大人の場合の応急処置
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涼しい場所へ移動
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衣服を緩めて安静に
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経口補水液などで水分補給
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脇・首筋などを冷却
◆子供の場合の特徴と対処法
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熱射病・日射病が多い(遊び・運動後に発症)
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日中は元気でも夜に発熱・嘔吐が出ることも
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体温調節機能が未熟で重症化しやすい
子供は「早期の冷却」が最重要!
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脇の下、首、足の付け根を冷やす
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服の上から水をかけ、扇風機で全身冷却も効果的
痙攣、興奮状態、意識障害が出たら即救急車を呼んでください!
【熱中症の下痢・嘔吐】できるだけ早く治すには?
「早く治したいけど、どうすれば?」という方へ、1日で完治は難しいものの、以下の方法で回復を早められます。
◆オススメの水分補給法
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経口補水液(OS-1など)
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薄めたスポーツドリンク
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ミネラル麦茶+塩飴
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梅干+ぬるま湯
無理にガブ飲みせず、少しずつ頻繁に飲むのがポイント。
◆体にやさしい食事例
食べ物 | ポイント |
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梅干し入りおかゆ | 塩分・消化の良さ◎ |
うどん(ワカメは後日) | 麺でエネルギー補給+ミネラル |
野菜スープ | 栄養・水分・塩分が一緒に摂れる |
味噌汁(豆腐や野菜入り) | ミネラル補給に最適 |
症状が軽くなってから揚げ物やラーメンなどはNGです。
◆食欲がないときは?
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アイスクリーム
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ゼリー飲料
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フルーツ(バナナ・桃など)
無理に食べず、水分補給だけは絶対に行ってください。
【まとめ】下痢・嘔吐をともなう熱中症にご注意を!
下痢や嘔吐をともなう熱中症は、「単なる夏風邪」や「食あたり」と誤解しやすい症状です。
最後にチェック!
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✅ 経口補水液やイオン飲料でこまめに水分補給
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✅ 冷却は首・脇・後頭部・足の付け根を中心に
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✅ 食事はおかゆ・味噌汁など消化に良いものを
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✅ 子供は特に早期の冷却が重要
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✅ 症状が改善しない場合は早めに受診を
命を守る熱中症対策は“正しい知識”と“早めの対応”がカギです。
下痢や嘔吐が見られたら、すぐに体調の変化を見逃さず、適切な処置を行いましょう!
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