夏休みはプールに海にキャンプに・・・
楽しい予定をたくさん計画中の方も多いかと思います。
そこで気をつけなければならないのが「熱中症」。
暑さや水分補給をするのも忘れて遊びに夢中になっていると、
熱中症を発症していることも!!
熱中症は命に関わる危険な病気です。
命を守るためには、熱中症を発症していることに
早く気づくことが大切です。
今回は、熱中症とはどんな症状なのか?
また、赤ちゃんや子供が熱中症にならないためにも、
その対策法などをご紹介していきます。
〇熱中症とは?症状と対策 注意点は?
夏になると、熱中症の注意を喚起する声が高まりますよね。
そもそも熱中症とは、気温が高い状態が続くと、汗をかくことで
体の水分や塩分が失われます。
また、湿度が高いと、汗が蒸発せずに熱がこもったままの状態に
なります。
この“体温調節の機能が働かなくなってしまう状態”を熱中症といいます。
熱中症の症状としては、
・口が強く渇く
・めまい、顔のほてり、立ちくらみ
・生あくびが頻発する
・手足のけいれん・筋肉痛
・身体のだるさ、吐き気、嘔吐、頭痛
・まっすぐに歩けない
・汗のかき方がおかしい(異常に汗をかく、全く汗をかいていない)
・意識がない、呼びかけに応答しない
などのような症状がでたら、熱中症にかかっている危険性が
あります。
日頃からこのようなサインが出ないよう、予防や対策が
必要です。
それでは、どのような対策を行えば、熱中症を予防できるでしょうか?
<熱中症対策>
①暑さに負けない体作り
・水分補給はこまめに
・適度な塩分の摂取
・快適な睡眠環境づくり
・バランスの取れた食事をしっかりと
②生活の中での暑さに対する工夫
・「気温と湿度」をいつもチェック
・室内は涼しく
・吸水性や速乾性に優れた衣服を選ぶ
・日差しをよけるように
(日傘や帽子の活用、日陰で活動する)
・冷却グッズの活用
(冷却シートや、冷却スカーフ、氷枕など)
③暑さから身を守るアクションを
・飲み物を持ち歩く
・休憩をこまめに取る
・熱中症指数を気にする
(テレビやWebなどで公開している熱中症指数で
熱中症の危険度をチェック)
特に注意が必要なのが、高齢者と小さなお子さんです。
エアコンをかけずに室内で過ごした高齢者が、熱中症に
なってしまったニュースを、耳にしたこともあるかと思います。
高齢者は、暑さや体の水分不足を自覚しにくいため、
我慢大会のように扇風機やクーラーを使わずに
過ごしてしまいがちなんです。
また、小さなお子さんは体温調節機能が未発達なので、
熱中症にかかる危険性は大人よりも高くなります。
身長も低く、地面からの照り返しを受けながら長時間
遊んだりすると、大人が思う以上に暑い環境にいることになり、
いっそうの注意が必要です。
高齢者も小さなお子さんも、熱中症から守るために、
周囲の協力が必要です。
水分補給や服装選びはもちろん、外にいる時間を減らし、
室内の温度チェックは欠かさず行うようにしましょう。
〇子供の熱中症に!?発熱や寒気が どうすればいい?
子供が小さいうちは自分の不調をうまく伝えることは
できませんよね。
だからこそ、親が常に子供の様子を見て、熱中症の症状に
気づいてあげなければなりません。
もし、子供が熱中症になったら、どうしたらいいの?
突然のことであたふたしないためにも、ここでしっかりと
覚えておきましょう。
子供が熱中症にかかった時に、出やすい症状として、
「発熱」と「寒気」があります。
気温が体温を上回ってしまうような猛暑の環境にいると、
体から熱を放出することが困難になってしまいます。
子供の体は、体温調節が未発達なため、大人よりも熱中症に
なりやすく、発熱も起こりやすいのです。
また寒気ですが、熱中症なのになんで寒気?と
思うかも知れません。
これも発熱と同様、体温調節の機能が働かなくなる影響で
おこる症状です。
熱中症により、脳の中で「暑い」と感じるところを「寒い」と
勘違いしてしまい、体温が上がっているのに寒気を訴える状態を
いいます。
脳の異常ですので、寒気を感じたら危険なサインと覚えておいて
ください。この場合は、すぐに病院へ行くことが先決です。
高熱でない限り、軽い症状であれば、病院へ行く前に
私達ができる対処法があります。
1.涼しい場所で休む
2.電解質が含まれたドリンクを少しずつ飲む
3.首まわりを濡らしたタオルや霧吹きなどで冷やす
寒気などがせず、症状が軽いと判断できる場合は、
上記のような対処をして様子を見てくださいね。
ただし、高熱や寒気を訴える場合、
すぐに救急車を呼ぶことが大前提です。
いざという時に役に立つので、ぜひ覚えておきましょう。
〇赤ちゃんが熱中症にならないための予防策
ベビーカーのフードで日差しを避けてるから大丈夫♪
そう思って、ついついママ友と数分立ち話・・・なんて場面、
ママだったらよくあることですよね。
そのうちに赤ちゃんは汗びっしょり。脱水症状に陥っている
可能性もありますよ!
小さな赤ちゃんにとって、熱中症の初期症状である「喉が
渇く」ということを言葉で訴えることは難しいですよね。
そのため、パパやママがそのサインをいかに早く察知できるかが
熱中症を予防するポイントになってきます。
赤ちゃんの熱中症サインは、他にも
・頬が赤く、触ると熱っぽい
・元気がなく、ぐったりとしている
・いつもより母乳やミルクを飲みたがる
・オムツが渇いている(尿の出が少ない)
これらを防ぐための一番の予防策が「水分補給」です。
母乳やミルク、ベビー麦茶など、赤ちゃんが飲めるものを
少しずつ、こまめに飲ませてあげましょう。
普段から水筒やペットボトル、赤ちゃんが慣れている
ベビーマグを持ち歩くことを習慣づけることが大切です。
また、お出かけ先に授乳室があるか事前にチェックしたり、
授乳ケープもとっさの場合便利ですので持ち歩くなど、
定期的に水分を摂るための準備も忘れないでくださいね。
その他、
・服装や室温調節をする
・保冷剤で体を冷やす
・こまめに汗をふく
・帽子などで直射日光を浴びないようにする
以上のようなことで赤ちゃんを熱中症から守ってあげてください。
帽子を嫌がる子もよくいますが、帽子に入れるタイプの
保冷剤を使用すると、案外子供も涼しくて気に入って
被ってくれることがあるみたいです。
気になる方は探してみてくださいね。
〇赤ちゃんや子供が熱中症になった時、慌てないために
もしも、赤ちゃんや子供が熱中症になってしまったら?
突然のことでパニックになってしまうかもしれません。
熱中症の治療で大切なのは、いかに早く体温を下げるかに
かかってきます。
初期症状を見逃して対処が遅れたり、誤った判断で
応急処置をしてしまうと、意識障害が起こったり
重症化してしまう危険性も・・・。
正しい応急処置を早急に行うことで、十分回復が期待できます。
また、救急車を呼んだ際も、到着までの時間に、慌てず、焦らずに
すばやい対処ができ、最悪なケースを防ぐことができるかもしれません。
それでは、自分にもできる!慌てないための
ケアマニュアルをご紹介しましょう。
1 まず意識を確認
2 水が飲めるかどうかをチェック
3 応急処置の反応を見る
(衣類を緩め、足の付け根・わきの下・首の後ろなどを冷却)
簡単なことですが、落ち着いて一つずつ確認しながら行って
ください。
軽症ならば、早急なセルフケアで回復させることが可能です。
ただし、重症化してしまった場合は一刻も早く救急車を
呼んでください。
また、熱中症で子供が発熱をしている場合は、
重度の熱中症である事が考えられます。
例えば、40度近い発熱があった場合、
体の中心部分ではかなりの高熱になっているはずです。
意識があるないに限らず救急車を呼びましょう。
赤ちゃんや子供の熱中症には、予防が一番大切です。
いつもと違ってなんとなく体調が悪そうだなと思ったら、
早めに対策を打ちましょう。
〇まとめ
赤ちゃんや子供の熱中症について、発熱や寒気の
症状が出た場合の対処法や予防策をまとめてきましたが、
いかがでしたか?
赤ちゃんの熱中症は、命の危険もある大変怖い病気です。
大人は、赤ちゃんの様子をこまめに注意深く
見守ってあげることが大切です。
熱中症の症状が出る前に、
「水分補給をする」、
「保冷剤で体を定期的に冷やす」、
「帽子をかぶる」
などを怠らないように気をつけて、しっかりと熱中症から
可愛いお子さんを守ってあげてくださいね。
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